★116 クチビル/
貴水 水海
楽しげに話す君の唇に
僕の人差し指を
押し当てる
唇は何度も重ねたけれど
指でのキスは初めてだった
柔らかくて
弾力のある
君の唇が
僕の人差し指に記憶される
いつまでも
この記憶は残るよ
いつまでも
僕のそばにいて欲しいよ
愛しき君よ
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