生きる(ということ)/ブルーベリー
ま
目の前の主婦へと深々と頭を下げ
失われた者へ後悔と自責の念を捧げた
忘れてはいけないのだ
みなものした だと して(で、あるならば)
直接この身体に刃が向く事があるならば
それは君の目のがらんどうより響く叫びであり
容易くは目の前の彼女から、電話の主から、それを、
、望んではいけない
「きみのことをおぼえている。」
どうして、と君が叫ばない限りは。
例えば君が永遠に叫ばなかったとしても。
その手が、その泥のような指が、
触れることが、できなかったとして、も。
自分は
きみのことをおぼえていよう
救済を求める指
あるいは土くれ
ふれあえるならば
それこそがすくい
だから
ひかりのさきで
いつかすべてへ
めをとじるまで
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