上京/
AquArium
秋風にさらわれ僕も遠くへと
飛んで行けたら楽になるかな
吐く息の白さがやけに切なくて
とける氷の儚さ重ねる
いつからか夢より君を描いてた
氷点下の夜 僕は弱くて
ーーあれほどの痛みでさえも気がつけば秋越えいつか結露になったーー
さよならを身体全部で隠しきる
じゃなきゃ君の背見つめ続ける
目の前の春の日差しが恐ろしく
魔力にも似た引力で待つ
まだ残る僅かな雪を踏み抜いて
此処で足跡繋ぐの夏まで
戻る
編
削
Point
(1)