接続先/梅昆布茶
 



デリカのハイル−フが僕の儚い夢を載せて走っていたあのころ

僕は孤独だった

家族に見捨てられて行き場のない猫のように彷徨っていた


はしごをはずされた愛という幻想を必死で回復しようとしていたのかもしれない


人生の奈落なんてこんな程度ではないとわかっていながら

空走していた


日給月給の労働を外国人労働者たちとしていた

陽気な仲間といてもやはり孤独だった


仲良くしていたトルコ人の若者に言われた

故国をはなれてる僕たちよりもあなたはさびしいってね


たしかにそうだね宇宙一孤独だって思っていたもの


休みの日には
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