サラバンド/アラガイs
 

息深く下げ、 古路辿り水、ゆるやかに分けいる峡谷の
蝋梅白く、梟に響く鐘

(手車の弾かれたる銀繭に
水ひけども乱れシテ舞うゆびさきの糸たぐらえば金散りぬる衣ずれに
秘スレバにほふあからめが墨ノ面憂ひて思はざる蒔絵なごりたる肌よ )

酔えば華帯、色醒めた水に影は揺れ、群がる対の、蛾は三日月に謳う
、宴の虚仮に舞う

潮(うしお)に蒼き 、流れゆく放線
野は朱き三州の、燃ゆ
往き急ぐ雲は大河清浪の果てに










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