理由/八男(はちおとこ)
鳴けない赤鼻のぼんぼん鳥が歩いている
涙を流すことはできても 鳴けないのだ
だからそんなぼんぼん鳥を守るのは
ぴゅーろ豚だ くるくる光線で 座禅雲坊主の視線から守ってくれる
ぴゅーろと鳴く豚なのだ
ぼんぼん鳥は 男の苦悩が上昇気流になって
それを匂うことでなんとか生きている
それをせせら笑うのは女 そう かずこである
かずこは ケラケラ笑うから 嫌だ
かずこは 乳房でケラケラ笑うから 気になるけど 嫌なのだ
はんろ豚(はんろと鳴く)も 次郎豚も とても役にたたないし
今は かずこの笑いだけ どうにかしてほしい
かずこが止まないと 男の苦悩が少し薄くなって
ぼんぼん鳥の命が 危ない
つまり 雷鳴の根源(ぼんぼん鳥の頭から出ている 自身は気付いていない)
が 終わってしまう
それはまずいことなのだ
なんとか止めなくては
つまりは今から制服に着替えて
乳房を触りに行く理由は そういうことなのだ
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