希望/渡辺亘
 
希望を亡くす時
人はゆっくりと死んでゆく

希望を持つ時
人は急速に蘇っていく

人生を希望の方向へ
勇気の方向へ
持っていきたい
いつもお日様に顔を向ける
向日葵のように

そして蘇りたい
もう一度青春を享受したい

友情 正義 愛情
もう死んでしまった言葉たちに
もう一度生の息吹きを吹きかけたい

そのためには
希望を持つことだ
希望は代償なしには持てない
自身が傷つく覚悟なくして
どうして持てるだろう

自身を信じてあげたい
自身を信ぜずして
どうして羽ばたけるだろう

この詩は炎のバトン
読んだ人の胸に
希望を与えずにおくものかという
火を灯すバトンなのだ


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