眼の中との比較対象/
神木♪龍
雲の隙間をみて
自分がとてもちっぽけなことを知った。
小さな隙間だけど
僕はずっと見ていると
飲み込まれそうになる。
雲の隙間に
空の欠片に。
いいや、
空に。
空間に。
孤独感に。
風は泣きやみ
地は流れを止め
光は歩く。
全てが僕を無き者として
終わりに向かっていく。
そんな幻覚にとらわれる。
隙間は僕に似ていて
全く僕ではない。
一瞬の幻覚の中で
それだけがはっきりとわかった。
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