すこし話しがしたいんだ/ただのみきや
気休めだから
期待しすぎてはいけない
だけど誰だって
人との気休めが必要な時があるものだ
泣きながら食べ
怒りながら飲み
笑いながら泣けばいい
人がいなければ猫でもいい
猫がいなければ月でもいい
でも一番いいのは神様だ
多くの人が誤解をしているが
神様は最高の友達だ
いつまでだって付き合ってくれる
まだ誰にも教えていない
夢の話をしよう
ぼくが初めて女の子を好きになったのは
幼稚園の時だ
その頃ぼくは本気で思っていた
「ぼくは彼女と結婚する」って
しかし彼女は引っ越してどこかの街へ行ってしまった
まともに話したことすらないまま
それから何年か経ち
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