去年の駄文1 携帯電話と袋小路/
佐々宝砂
? しかし、詩の本来の機能とは、いったいなんだったんだろう?
私が向かってゆく場所は、どうせはじめから袋小路だとおもっている。諦めでも悲観でもなく、ただ単純に、袋小路だとおもっている。しかし袋小路を無理矢理に乗り越えたら、新しい視野がひらけるはずだ。袋小路の向こうはもしかして見慣れた路地かもしれない、でも、その見慣れた路地を、袋小路の側から見たものはいない。
私はその景色が見たいんだ。
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