産み月/ふるる
 
子を宿す誇らしさと後悔を
ごちゃ混ぜて女は吐き出す
野原の上に建っている家はとてもよい紅色
とても満足

まんぞく
足デ満タサレルと読めてしまう滑稽さに
ほほえむ
想像を絶する痛みを想像する滑稽さに
のけぞる

幸福そうにほほえむ彼女たち
顔の半分は恐怖できらめいて

足音が
部屋の隅でして
見ても何もいない
全てに敏感になってゆくせい
匂いに音に気配に存在に本当に
あたしたちは十代の頃一気に
蓋をしたはずだった
それらが少しでもはみだしてこない

 うに

産み月なので少女たちが次々と
孕んでは空へ
昇ってゆきます

**

燃える
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