ニッポンの、風景/
番田
言葉の中で退屈な思いを積み重ねている
人生の浪費されていく松屋の中で
これが俺の望んだ人生なのか
わからないけれど
どこに行っても変わらないだろう
繰り返されるのは人間との死んだような対話ばかりだ
進んで労働者となる国が他にどこにあるのか
何も俺には言うことができない
どこか一貫性を持たない景観が
路地の角を曲がる度に繰り返される
ああ 誰の望みもなく そして
老後の人生に終止符が打たれるわけだ
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