売春婦のバギナには意外と詩が沁み込む/ホロウ・シカエルボク
 


昨夜は隣の部屋に住んでる売春婦のヴィッキーがよほど景気が悪いのか自室にまで客を連れてきてあああんたのキャノンボールとてもステキなんてよく分からないことを言ってヨガるものだから俺ときたらえらい寝不足で朝からいつでも倒れられるような有様で日がな一日甘ったるい臭いの中でクッキーを焼いてオーブンの熱でヘロヘロになりながらようやく週末がやってきたと小銭を慎重に勘定して絶対に大丈夫なぶんだけバーボンをがぶ飲みしてまあなんだかんだとクソみたいな出来事は沢山あったけれどそんなに酷いというようなこともなかったから今週もまあまあいい日だったとなんとなはなしに納得して薄汚いアパートメントまで辿りついたらヴィッキ
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