明日になったら/
永乃ゆち
優しかった思い出や
それにまつわる様々な笑顔や話し声を
忘れたわけじゃなかった。
ただ時々蹴飛ばしたくなる。
散らかった洗濯物みたく。
転がった空き缶みたく。
少し自分を甘やかしてみた。
明日になったら
今日の自分を笑い飛ばしてやろう。
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