ささやく細胞/石田とわ
 
にもない

            すべてを受けて立とう
            
            「死」は遠くにあるものではない
            いつ我が家のドアをノックしても
            おかしくないのだ  
            自分を誤魔化している時間はない

            しかたないじゃないか

            わたしをつくる細胞たちが
            それを求めるのだから

            もっともっと
            熱く

            地団太踏んで
            くやしがって
            ちょっと笑顔になって

            
            生きよう


            わたしの細胞たちに従って

            真っ直ぐに











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