ささやく細胞/
石田とわ
細胞のひとつひとつが
ふつふつと沸騰しはじめ
身体ぜんたいが熱を帯びる
生きている
もっともっと
生きたいのだと
生きるのだと
それは時間の長さではなく
細胞の在り方であって
それらの集大成である
「わたし」というものの
生き方であり
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(8)