ささやく細胞/石田とわ
 



            細胞のひとつひとつが
            ふつふつと沸騰しはじめ
            身体ぜんたいが熱を帯びる

            生きている
            もっともっと
            生きたいのだと
            生きるのだと
         
            それは時間の長さではなく
            細胞の在り方であって

            それらの集大成である
            「わたし」というものの

            生き方であり

   
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