白紙/
ミツバチ
白紙はいつまでも白紙のままで
書いては消されるアイデアの断片が
残る事なく散らかっている
昨日作った雪だるまは
半分溶けかけていた
滴る雫のひとつひとつに
私の言葉が混ざり込む
結局は残らないのだ
雫はいずれ乾いて消える
自分という足跡を残せないまま
消しゴムとえんぴつの影は伸びるばかり
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