あなたのいない風景/梅昆布茶
 
りぼくはたぶん存在するのだね


君のかみのにおいがすきだ

君のしぐさがすきだ

僕の時間はどんどんすりへってゆく


公園のベンチにすわっているばあいではないのだよ

だって公園にきみはいない

はとだっていない


アクアラングをつけて日本海溝にしずんでゆこうかマリンスノーのように

ひょっとして君は人魚になったのかもしれないのだね


君のなまえはマリー

風のおかでうたっているのは

君なのかもしれない






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