あなたのいない風景/梅昆布茶
無くした愛をいくつかぞえただろう
面影をいくつわすれただろう
歳をいくつかさねただろう
こころのなかでなんにんころしただろう
僕はいつか独房のなかでしぬのだろうか
雪はしんしんとふりつづけいつやむともしれないしろい闇
足跡をけしてしまう酷さはそらからおちてくるし
僕の羅針盤はきっとあなたをさしているのだね
あなたを消してしまうのがこわいのだ
ぼくはたぶん空っぽになってしまうのだよ
孤独がお似合いだっていわないでほしいのだ
所属する孤独だってあるのだし
地球がまわっているかぎり
誰かをこいしてるかぎりぼ
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