109/梅昆布茶
 

光と影に満ち溢れている


そのあと僕たちは若い恋人同士のように語らいながら

早稲田のキャンパスをさ迷って学食でみそラーメンと牛丼を食べてコーヒーを飲んだ


まるで時間を取り戻すように話し続ける

フラッシュバックな午後の質感が嬉しい


そのあと野良猫をじゃらしたりしながら高田馬場駅近くの居酒屋におさまる

とりとめもなく上機嫌な詩人の会話は続く饒舌に暖かく


駅で彼女の詩人仲間とばったり会う

話してみると鹿児島の人で2文の後輩


彼女と別れて彼と池袋のトライの朗読会に行くことにする

青葉さんの並4ラジオにはすっかり笑ってしまったし

大島健夫さんのトオルの赤いバットのDVD買って帰る


電車の中で今日一日の楽しい混沌を思い返す

そしてまた日常に戻ってゆくのだな


109のギャル達のナマ足に別れを告げてね



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