冬の僻み/
徘徊メガネ
轢死した秋の残骸
溶けた雪の下から
顔を覗かせ告げる無念だ
何処へも行く当てのない私を
重ねるのは余りに不躾だとカラスは
鼻で笑いながら茜の方へ飛んでみせた
どうしたって勘繰ってしまう私は
白の向こう側へ旅立つ支度の途中で
目を覚ましてしまう
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