Image(冬)連/within
 
現し、何もないと悟ると
また浦に隠れてしまう

ただ歩いているだけでも十分だ
土手に腰を下ろしているうちに
雲は流れていく
その瞬間を以前見た気がするのは
気のせいではないと確信する
私は時折未来を感覚する

冬のからっ風のブランコに乗って
私は飛び立とうと画策する
貧弱な鉄の馬は速度という欲望を
満たしてはくれない

 欲望
 血が沸き立つような熱
 狂熱

いくつもの
   輪のような
呼吸の
   連なりが
全てを
   象っていく
その中を
   通り抜けるものは
孤独な
   凍結
混然としたものの中から
   釣り上げられた
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