成熟した孤独/吉岡ペペロ
 
花火のようなものを幻視した

こぼれる火花は涙のようだった

熱いはずなのにぼくには涼しかった

そうだ、成熟した孤独を生きてゆくのだ


なにもかもを破壊してしまったよ

ぼくは馬鹿や

ぼくは馬鹿や

居場所はこの肉にあるじゃないか


花火のようなものを幻視した

こぼれる火花は涙のようだった

熱いはずなのにぼくには涼しかった

そうだ、成熟した孤独を生きてゆくのだ





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