豆腐屋で朝をみる/
石田とわ
あの豆腐屋の
角をまがったら
朝がくる
豆腐屋の朝は早く
冷たい
凍えるような毎日が
やってくるのだ
白くただしい朝だ
やわらかそうでいて
頑固にくずれない
強さを秘めた朝がくる
おいしいを聞くために
今日も一番に
豆腐屋が目を覚ます
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