角砂糖/はるな
 

きのうちょっと
恋をしたので
時計ふたまわりぶん眠ってしまった

目がさめたら誰もいなくて
かけっぱなしのCDがくるくる

晴れてかたむいた空に冬がうかんでさ
眠った汗がはりついて
かぜ薬をのんだあとみたいに
ぼんやり
かんがえていた

そうして
誰もいない部屋で
わたしもだんだん
いなくなっていく


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