感性は理性の食卓に満足できない/
ただのみきや
い燃えかすだ
そんなものはごめんだ
おれはあいつの冷蔵庫から勝手に食材を調達し
そこを出て扉を足で閉めた
街灯に照らされた神経回路を仰向けに頭から滑り落ちると
おれは自分のために料理を始めた
マイクロ波は3分で十分だ
そら あの女のクスクス笑いが聞こえてきた
思わずおれも笑い出しちまう
うまい飯が食えそうだ
さあ 出来上がり
どうだい あんたも
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