愛/ただのみきや
 
世の中に
いくら偽物が溢れているからと言って
悲嘆に暮れる必要はない
イミテーションや贋作があるってことは
ちゃんと本物が存在しているってことだ

 「 わたしは必死に探し続け
   祈り求めてきたが
   ついには見つけ得なかった
   そんなものは存在しない 」

そんな気持ちは痛いほど
だけど わたしやあなたが
たとえ一生かかって
見つけ得なかったとしても
それで本物が存在しないなんて
言える訳はないのだ

まだ見ぬ本物と
空想の産物の違いは明らかだ
それはすべての時代の
すべての国のすべての人にとって
普遍的なニーズか否かということ
火を噴くド
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