世界の終わりの瞬間(とき)/yamadahifumi
 
透明な僕の孤独が

夜の中に浮かび上がると

君は一つ、くしゃみをする

君は鼻水をすすりながら

寒空の下、歯を磨いている僕を想う

もう、世界は終ってしまったのだ・・・

そんな夜もあったのだ、と

誰かがプンクトを付ける

そうして僕が生まれる

今、君に出会えた

ここはどこだ?・・・世界がガラリと音を立てて

崩れ落ちる やがてやってくる朝を迎えるように

両手を開いて
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