PAZU/梅昆布茶
 
僕が勝手にホームだと思ってる店がある

マスターはブルースバンドのギタリスト

髭がかわいい熊ちゃん


カウンターで日本酒呑みながらブルースやロックのDVD観ながら

ぼんやりといる


僕の心のモーターはちょっとやすんでいるのだな


人間の推進力は心

からだはモバイルスーツなのかもしれない

いつか脱ぎ捨てる衣装


ぼくは無常の産物

存在を規定するものはなんなのかな


ベッドの下にきっと時計を忘れてきてしまったのだろう

それは死までの砂時計

はかりしれない世界のおもさを

加速する計器


カウンターの上にはモツ煮と冷や奴そして

川島さんが笑う


もう12時だよかとうさん

そろそろねってね



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