孤独の告白/吉岡ペペロ
 
こどもの頃からだ

ひとに相談なんてしたことがなかった

可愛いげもなかった

しても仕方がないと分かっていた

こころに届いてくるものなどなかった

見当違いのスコップで

浅く掘り返されるだけだった

そのたびに傷ついていた


さびしくて認めてもらいたくて

さ迷っていたような気がする

悲しいより寂しいのほうが孤独だった

これはきっと劣等感なのだろう


こどもの頃からだ

ひとに相談なんてしたことがなかった

可愛いげもなかった

しても仕方がないと分かっていた

こころに届いてくるものなどなかった

見当違いのスコップで

浅く掘り返されるだけだった

そのたびに傷ついていた



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