覚醒する時間/
くさいきれ
朝、キミはボクの布団の中にすべり込んで来た。
そっと、腕を伸ばすと
キミが頭をのせた。
キミの鼓動が伝わってくる。
ボクの生を感じる。
キミが目をつむる。
世界は止まってしまったのだ。
ボクの呼吸がキミの子守歌になるよう
木となり、空気にさえもなろう。
次にキミが「にゃっ」と発して出て行くまで。
それからボクはまた昏々と眠る。
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