2011年、ベトナムで/
番田
出された言葉はいつも
何も そこで とがめることはなかった
この 見慣れた街を 照らしている
今日の日の窓で
考えながら僕は何を思いつくのだろう
何をしに出て行くのだろう
何をしてみても一つもわからなかった
そして 僕は どうやら 笑っていた
いつも帰る場所を忘れてしまった
暗い宇宙の中のどこにいるのかということについてなどわからないが
行くことができる場所は 一つなのだろう
例えば この 見ている 掌の上に
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