シーツ/まーつん
経験という鍋の中で茹で上がった
卵の殻を剥くように
お前の理性や
潜在意識を
一枚 一枚
ひとかけらずつ
はぎ取っていって
その むき出しの魂を
この手の中に 見つめてみたい
白く 柔らかく ぎっしりと中身の詰まった
お前の 魂
美味(うま)そうだ
よだれが止まらないぜ
かぶりつきたくなる そうだ
俺は お前が欲しい その純白を 飲み干して
この黒く爛れた 消化器官の中に 送り込みたい
待ちきれない腸のやつらが 濡れた ウナギの群れのように
俺の腹の中で 恍惚に 我を忘れて ゆっくりと のたくってる
月が輝く夜
白いベッドシーツの上に
広が
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