『プレーンソング』覚書/
DNA
力を秘めた登場人物たちを、ゴンタの思考方法に慚近するようなかたちで、丹念に描きだしている。
終盤の、複数の主体が等価に混在しているかのような「会話」のやりとりを、海の波のようなゆきつもどりつするような「溶解」ととるか、〈場〉における複数の主体たちの集合離散ととるかは読み手の関心にそって分岐してくるだろう。
ちなみにぼくは後者ととった。
2008.6.8.
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