黒/唐草フウ
 

冬の、夜空は暗くて黒い
星月がない夜は。特に
ああ
すいこまれてゆく。
なだらかな真っ黒。に思い、が焦げてゆく
恍惚な影
ひかりなし

すくいようのない空の色に
溜息どころか。
おだやかになる細胞が流れている
わたしはだれなのか
ずっとずっと
探し続け、ている。
目の前は黒いまま
それでも探す
探さ なければいけない

胸底に血の川、流れて









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