続・散弾的退廃思考/faik
住み過ぎた部屋
馴れ合いの一角
退廃の窓辺には
霜枯れていく電柱が三本
喧騒のフィードバック
焦燥のハウリング
そこに激情は無く
既に無く
それでも僕の怨恨は
指先から際限なく排出される
このまま僕は
何になる
雪か、溝か、はたまた罪か
退廃の窓辺に
垂れ込める雲は
どこまでも強気で
図々しい
カーテンを閉める
鏡を睨む
記憶を辿る
さほど気にせず思い出した割に
不意に込み上げ叫び出したくなるのは
だが激情は無く
既に言葉にもならず
それでも僕の憎しみは
喉の奥でくすぶり、けぶり
ああ、そうさ
全部、嘘だ
君に言っ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(7)