盟友へ/
千波 一也
心を
他人であろうと
自分自身であろうと
うわべの一時の麗しさに
魅入られてしまわぬよう
置き去りにした昨日を
迎えに駈けましょう
時を
重ねすぎては
咎めが不透明に増してしまうから
少しでも早く
我に返りましょう
背き続けた
近しい場所がある人を
友と呼んでもいいですか
そこから繋がる明日のために
わたしは生きて
笑います
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