許されている/
永乃ゆち
受話器を上げる瞬間と置いた後の数分間。
切なくなるのは
なぜだろう。
切手まで貼った手紙を捨ててしまったのは
なぜだろう。
あんなに楽しそうに笑ってる写真を
しまいこんでいるのは
なぜだろう。
私が何であるか分からない私の弱さ。私の若さ。
そして哀しいくらいに
許され続けてる
私の強がり。
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