[:strip/プテラノドン
 
すべては予定通り。金は作れたし、
車も用意できた、で、十五才の僕らは
隣町の反対車線を走って死にはぐった。
劇場の入口を抜けると重低音が体を震わせた。
謎を解明すべく
スポットライトを浴びたダンサーを見つめていた。
バトン、物静かな老人に
タンバリンやらマラカスが入っていた
段ボール箱をそっくりそのまま渡された。
僕らはJリーグの入場曲に合わせて
叩きまくった。そして胸にサッカーボールのペイントを描いた
ダンサーがホイッスルを吹き鳴らしながら
リフティングをするあいだ、客の何人かがトイレに消えて
事が済むと戻って来た。僕らも席を立った。
受付の男に締め出され、
軽トラ
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