こもる/凪 ちひろ
 
てしまった過去は
時が経つごとに重くなるばかり
全てを覆すことは 既にとても困難で
だから余計に 手も足も出ない

多分わたしは 完璧主義者だ
自分自身の理想も 親の願いも 世間の評価も
全て満たさなければ
0点だと思っている

本当は 完璧でなくていいから
ひとつ ひとつ 片づけなければならないのだ
全てが満たされなければ
生きる価値がないなんて
誰も決めてはいないのだから



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