声/
マーブル
い瞼をとじたら
テーブルの上に転がる
色と音楽を見失い
薫りが飛んで死んだ
名の知らぬパヒュームを
首筋と手首に擦り込ませる
ピアスゆられながら
地響きと黄緑の
稲妻を促しながら
口先だけで呟いたのは
土の感触を絵にした歌
それは君にとって
心の底から願うような
彼岸花みたいな声
毒味のある悲鳴
注いだ赤ワイン
甘くて苦い小悪魔のなみだ
舞い踊るわ
愛にはかなわない
ぼくは筒抜けの君の声に
なんの陰りもないこと
初めから知っていたよ
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