結納にて/はだいろ
か、
悔しいとか、
そうゆう感情すらない。
ただ、そうゆう世のことわりを知った、
というだけのことである。
彼女と、
ぼくとが、うまくいくかどうかは、
結局、だれにもわからない。
それはそれでいいと思う。
ぼくが頭をなでると、
まるでそうゆう動物みたいに、
嬉しそうにする。
それだけでいいよ、と思う。
帰ってから、
エルヴィスのレコードを大音量で聴く。
ゴールデンレコードでいうと、第三集くらいの、
マイルドなワイルド感が、
実に素晴らしい。
今日は、いい日だったと、
素直に思う。
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