年の始めの質問は/板谷みきょう
笑顔を取り繕ってはいたが
明らかに不快感を抱いてるようだ
『永遠の命です。
興味がないのであれば、結構です。
今年一年、良い一年でありますように。』
そう言って
立ち去ろうとしたので
「いや、まだ話は済んでません。」と引き止めて
先ほどの質問に答えて欲しいとお願いした
すると
満面の作り笑顔で再び
教本を持ち出そうとしたので
「アナタの言葉で聞かせて欲しい。」
そう、お願いすると
浮かべていた満面の作り笑顔のまま
『コレはぁ
絶対の真理ですから。』と言った後で
『…では、また来ます。』と言ったのだ
全然、こちらの質問に答えてない
だから
そんなつもりでは無いことを
伝えたくて
つい
言ってしまったのだ
「もう、来なくて良いです。」と
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