たびする/はるな
 

きみはこごえて
字がかけない

ぼくは知っている
することができる

そんなに凍った足は
すばやくきりおとして
どこまでも歩いていく

おもいが
強すぎて
なにもつたわらない

かわいそう
ぼくは知っているすることができる

そんなに凍った手足はきりおとして
どこまでも歩いていく
どこまでもどこまでも歩いていく


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