彼は誰時(かわだれどき)のエイリアン/……とある蛙
 
彼は誰時の薄明かり
隣のプレデターが覚醒しないよう
そっとエイリアンは飼い猫に朝の挨拶を済ます
飼い猫は小さな赤い口を開け
小声でキュアと鳴く
彼女もプレデターは怖いのだ

食い扶持目当ての媚びも
やがて一つの愛になる。
彼女はそっとプレデターの布団の端から
首を突っ込み足下まで潜って行く

エイリアンはそれを毎日の儀式にして
黒猫の糞の始末を始めるのだ。
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