もう風俗には行かない'12/はだいろ
 

少なくとも、箱に入れるべきではない。
美しくない。
あれを許すならば、
車のボンネットには
「車の乗り過ぎは空気を汚す恐れがあります・・・」とか、
政治家の背広には、
「公約の掲げ過ぎはひとつも守れない恐れがあります・・・」とか、
くっきり書かれなければフェアーではない。
もし、煙草がなければ、
煙草を吸うという文化がなければ、
文学や、
音楽や、
映画は、
どんなに味気ないものになったことだろう。
文化というものは、
悪の華でもある。


そしてぼくは、
もう風俗には行かない、とは誓ってみるけれど、
約束を守れないのも、
人間なのである。







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