孤高を貫く人へ/晝
今日は多分泣いている
私にはそれが聞こえていた
大人だって傷がつくねんて。
十年前の言葉を飲み込んで
今も悲しんだりするねんて。
二十九のおとこのひとが
女子高生に嫌いやといわれて
少し落ち込んだりすんねんて。
ほっぺにキスをされて
幸せな気持ちになれるんやって。
あなたの悲しみいっぱい食べるよ。
だからもう泣かんといてね。
一人で生きた。何人も女を作った。
誓いをして、それも壊れてもうた。
死のうとした。死ねなかった。
大丈夫。誰も忘れたりせーへん。
心配せんでいいからね。
大人も悪くないなと思います。
人間味があっていのちやなあって。
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