『眠れぬ夜の昔話』/あおい満月
 
はずはないけれど
あのときわたしがいた時間だけは
束の間の一時になって蘇る
まるで幼稚園の紙芝居の
はじまる時間のように

漸く眠りが肩を抱く刹那に
残したことばはなんだったか
覚えてから眠りに就こう
想いが冷めないうちに



                         二〇一二年一月四日(水)
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