北風の吹く丘(セミドキュメンタリー)/生田 稔
 
上は人各自が考えるべきである
理屈ぽいことを考えても、仕方がない
理詰めや形式にこだわることを
嫌う人もいる
好みの問題なのかもしれない
私自身は
お供え物や贖罪の儀式は
必要だと人生から学んだ

また、良く遊べ良く学べ
と俗に言うが
これも実践可能のようで実践不可能のようにも思う
書物を読むことは、役には立たぬと、モンテーニューは
その著[エッセー]に言う
聖書もやたら本を作らず
唯「神を恐れその戒めを守れ」とも言う
しかし私は本を読みそして本を書く
言葉には含みがあり
今日もある言葉を究めて
言葉には深いかかわりと意味がある
事を知って驚いた
「書を多く作れば、知識を増せば悩みあり」
とソロモンの伝道の書にはあるが
ソロモンの偽らぬ感想であろう
でも現代は違う
こんなコンピューターというものや
知性を発揮する、あらゆる武器がある
人の言語中枢は無限の可能性を持つ
人は能力のほんのわずかしか使っていないと言う
駄本も多し、良く賢書を選べと言いたい。


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