化物を秘めた化物/ジュリエット
ねぇ
君はいつも
そうやって僕の道をふさぐけど
毎日一生懸命前に進もうとしてる僕の邪魔して楽しいの?
つらい思い出を振り切ろうとするたびに
それを持って僕の前にちらついて
僕をまたどん底へ突き落とすんだ
突き落とされた僕は
家の外が闇に包まれるたび
怖くて眠ることすらできなくなる
それを見て
さも楽しそうに君は笑うんだ
君は悪魔だ
化物だ
僕は君に聞いてみた
「一体君は、僕をどうしたいんだい?」
君は苦しそうな顔をして消えていった
その瞬間
僕は気づいてしまったんだ
哀れなオーラを撒き散らし
体の回りにがっちりとバリアをはって
君という悪魔までも心の中に作り上げて
本当の化物は君なんかじゃない
僕だったんだ
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